女生徒

中国語教室の先生が教えてくれた日本語の本が売っている本屋へ出かけて

きました。その名も外文書店といい、外国から輸入している本の専門店です。

雑誌、小説売り場に行ってみると、小さいながらも日本のコーナーがあり、

雑誌は割と充実していてノンノからフルーツなど幅広く揃っていました。 

小説はあまり品揃えが良くなくて、あって嬉しいものは少なかったです。 

なぜか電気グルーブが雑誌に連載していたものをまとめた本が上下巻

置いてあり、それが一番欲しかったけど一冊2500円くらいしたので

諦めました。


結局太宰治の短編集を買いました。

まず興味を惹かれるタイトルの女生徒を読んだんですが、文章が丁寧で

とてもかわいく予想以上に面白かったです。

例えば主人公の少女が学校の昼休みにみんなで怖い話をしていて、

あまりに騒いだので食べたばかりなのに”もうペコになっちゃった”とか、

美容院で髪をやってもらったけど出来上がりに納得がいかず

”したたかに、しょげちゃった”とか言います。

でもこの少女、結構他人にイライラしやすいのか級友にも明らかに

上から目線で”ほんとに、何も考えない可愛らしい人”と思っていたり

自宅に遊びにきた母の友人にも心の中では早く帰れと毒づきながら接待します。

反面、家族のことは絶対的に好きで、死んでしまったお父さんが恋しかったり

お母さんにわがままは言うまいと思っていたりでいじらしい。


確かに私もこの頃、敏感で潔癖だったなぁ。好きなものとそうでないもの、

許せるものと許せないものの区別が今よりはっきりしていた気がする。

しかし太宰治ってすごい。この話は少女の朝起きてから夜眠るまでの

心もようを書いているんだけど、よくこんなに乙女の心理がわかるもんだ。。

面白かったです。



最近、ある方に手相を見てもらいました。すると、恋愛は当分ない。

というか自分にその欲が全然ないと言われました。

まじですかと絶叫してしまいましたが、確かにそんな欲はどこかに吹っ飛んで

いるような。。その代わりに芸術線が出ているらしくなにかそっち系のことに

手を染めてみるといいかもしれないとのこと。  

なにがいいかなー。